母から娘へ、そして孫へ・・・生き返った「黒羽織」

こんにちは！
　博多織オーダーウェディングドレス　Grace-Lily のムシムシみやびです！！
　
　ばたばたと毎日を過ごしているうちに、あっという間に一週間が過ぎてしまいます。
　今年の梅雨は「温暖化」の為か、スコールのような激しい雨が降るかと思えばさっと天気になって、いつもの梅雨と少し様子が違います。
　地球の為に・・・・「ゴミを減らす」というだけでなく、大切な物をいつまでも大切に使う・・・そのために今あるものを再生させる！と、言う事が私達「洋服や」にできる事！！・・・・・・・「古い服のリメイク」それが、今私達のアトリエの大切な仕事の一つです。
　先日から、御預かりしていました着物の「黒羽織」のリメイクができました。
　御主人様がお亡くなりになって、様々な物を整理している中で出てきた、もう50年くらい前の「黒羽織」です。　ご結婚された時にお父様が、もう先に亡くなられたお母様の形見として下さった物とか・・。
昭和30年くらいまでは、入学式や卒業式の母親の式服の定番だった「黒羽織」も、平成の今ではほとんど着られることもありません。お客様も一度も着る事がなかったそうです。
「あ～！お願いして良かった！！これなら、娘にも孫にも着てもらえるかもしれない！！」
　
ご自分も、これなら何かの時にもきちんとしたジャケットとして着られるわ！と、とっても喜んでいただきました。
　裏地・・・・羽織の「はっかけ」を利用したんですよ！
　立体裁断で起こしたパターンですので・・・着物ですが、丸い体のシルエットが出て綺麗！
「日本の粋」ってすごいですよね！裏地の柄は「お茶のお道具」です。
パイピングにも全部「はっかけ」を使い、
捨てるところ無くリメイクできました。