こんにちは!
博多織 オーダーウェディングドレス&カクテルドレス のムシムシみやびです!
今日も雨・・・昨日今日と朝から雨・・・路面店に辛い雨。
ですが・・・ここは!ブログ日和と朝から店内のお掃除が終ってPCの前です。
今日は、内のアトリエの三本柱の一つ!「着物ドレス」についてです。
左の着物が右に変わりました!
日本人なら、必ず1~2着は着物はもっているはずですが(昔は、1竿か2竿の着物箪笥が)お正月か花火・・・に着るかどうか・・・結構何年も箪笥の肥やしの着物です。
年配のお客様からここ数年よく持ち込まれるのが、ウン十年前の着物・・・。
「結婚する時に母から持たされた”付け下げ・訪問着…etc”なんですが、なにかできますか?もう無理なら後に着てくれる人もいないし・・・捨てるしかないのかしら?」
と、でも「え?なんで捨てるんですか?」とお聞きすると「陰干しなんかの手入れも大変だし・・家をマンションに引越しすると しまう所もなくて・・・」
お店の近くは 大濠公園などもあり博多の街の中心部にも近い事もありマンションだらけです・・・郊外の一軒家の手入れが大変になり便利なマンション生活に切り替えて引越しされてみえた年配の方が増えています。一軒家からマンションだとやはり収納がずいぶん減るのでしょう・・・一番先に減らされるのが「着物」のようです。
上のお写真のお客様はまだ50代の方なのですが・・・二十歳の時にお母様が買ってくださったのですが、一度も着なかったそうです。当時はこの着物に赤っぽい帯を・・。
そして、今回少し柄が若すぎるかしら・・・とおっしゃりながらもドレスにリメイクさせていただきましたところ・・・これが20年経った今でも十分着れます!
着物って不思議・・・若い時似あった色は50代になっても大丈夫です!
「これなら~結婚式やパーティー・海外でも着れるわね!」と、大喜びされました(^-^)
そして・・・・もう一ついいことが・・・。それは!クリーニングが簡単で安いし保管が簡単!と言う事です・・・着物なら洗い張り等で数万円かかる費用が上等のクリーニングでも2000円くらいですみます!
先日50年前の新品の着物(まだ、仕付け糸がついていました)を年配のお客様が持ち込まれました。当時はモダンだったに違いない”手描き友禅の訪問着”でした。
早速 デザイナーKazuhiroYamashitaがデザイン画を描いてドレスコート&インナーのアンサンブルが出来上がりました。
なかなかの出来で・・・お客様は大喜び!
「これなら~どこへでも着ていけます・・・早速孫の入学式に着ましょう!」と、
ブラウスは裏地の"はっかけ"を袖や後身頃に使いました。
着物は素晴らしいシルクです・・・欧米で言う”ヘビーシルク”(いわいるドレス用のシルク”)に似ていてとても素敵です。
捨ててしまうなんて、本当にもったいない!今の日本には、昔のもったいないが無くなってしまっているようで残念です・・・。
私も、アトリエの手が空いた時に母の着ない着物をドレスにしようと思っています。
箪笥の肥やしの着物って・・・日本の凄い資源。・・・・と、思いませんか?