こんにちは!博多織りオーダーメイドウェディングドレス&カクテル・ゲストドレスのムシムシみやびです。
オートクチュールhaute cotureは、パリのサンディカが認めたメゾンで作られる、高級仕立服で顧客の注文により、その方一人だけの為にデザインし縫製した(ほとんどが元々は手縫い)物。日本ではなかなか見る事のできない仕事です。うちのデザイナー(KazuhiroYamashita)は十九歳の頃から数年、あるメゾンのオートクチュールのアトリエで働きました。デザイナーや職人の仕事を目で見盗み覚える…それが、勉強だったそうです。当時有名だったオートクチュールを着て歌うシャンソン歌手の越路吹雪さんは、アトリエに越路さん用のトルソー(木型)があったそうです。刺繍・ビーズ刺繍・レース…素材も職人が手仕事で頑張った時代~「仕事はきつく大変だったけれど、完成したドレスは息を呑むほど美しく芸術的だった…そんな仕事を目の前で見る事が出来た僕は本当に幸せだった。」と、彼は言います。そんな素晴らしいアトリエでの最後の仕事は越路吹雪さんの白いステージ衣装だったそう~偶然にも、そのステージを見る事が出来た私…越路吹雪さんの「愛の賛歌」の歌声と独特な素晴らしい衣装と個性的なメイクや髪型は今でも目に焼きついています。
最近オーダーいただいたお客様がお持ちになった写真
結婚式のグレース・ケリー
素敵なレース…そして素敵なデザイン!
高貴なグレース・ケリーにピッタリなデザインは当にオートクチュール。
レースを探すのも至難の業でしたが~このピッタリ感を出す型だし(パターン・仮縫い)が大変でした。
…2回目の仮縫いをさせていただいている時に~
「わ~こういうのを、オートクチュールっていうんですね!素晴らしいわ!」と、お客様に言っていただいて単純に喜ぶ私でしたが、デザイナー(kazuhiroYamashita)は、「オートクチュールと言っていただくまでには~どうでしょうかね~頑張りますね!」
後から…「本当のオートクチュールを見てきたから…簡単には、オートクチュールと言えないね」
「仕事が続けられるかぎりは~オートクチュールを目指そうね!」と、、、。
どんどん減ってきている~日本の縫製力。
どんどん減ってきている~いい物作り。
昨日の安部総理発信のFBで、大田区の工場の物作り支援が書かれていました。
さてさて…繊維に…繊維の末端に日の目が当たるのはいつになるのか?~それまで、頑張らなきゃね!(^^)